2020年02月04日

東芝機械が中計を公表

東芝機械が本日16:00に新生「芝浦機械」に向けた経営改革プラン~高収益企業への変革に向けてのマニフェスト~を公表しました。また希望退職者の募集に関するお知らせも公表しています。

2023年度目標値として、売上高1,350億円、営業利益率8.0%、配当性向40%目途、ROE8.5%という数値です。これは明日の株価にどういう影響をおよぼすでしょうか?「おお!これはすごい!3,456円なんていう安い価格のTOBに応じるなんて損だ!株を持ち続けたほうがいいぞ!」って株主が思う数値でしょうか?

村上ファンドのTOBに応募するかどうかで悩んでいる株主にとっては、おそらく2023年度の業績目標値はあまり関係ないでしょうね。絵にかいた餅ですから。直接的に響くのはやはり配当性向40%目途(2019年度~2023年度のキャッシュフローを原資に150億円)とP25にある「来年度は今年度並みの通常配当の他、TOBへの影響を排除した中間配当までの期間に30億円規模の特別配当を計画」ですかね。

30億円を発行済株式総数29,977,106株ー自己株式5,841,800株=24,129,306株で割ると、1株当たり約124円の特別配当になりますね。これはTOB対策としての特別配当ではないのでしょうね。実施も「TOBへの影響を排除した中間配東間の期間に」とありますから、おそらく村上ファンドのTOB終了後、対抗措置発動後ということになりそうです。

なるほど、東芝機械はガチンコで対抗措置を発動するつもりなんですね。

 

 

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