2020年02月11日

東芝機械は味方が少なすぎると思うのです

村上さんたちが東証に上申書を提出したそうです。まあ、指摘するわなあという内容です。これでもし東証が東芝機械に対して指導、クレームしようもんなら、どうなるのか・・・。

対抗措置を発動したケースとしてブルドックソースが挙げられますが、ブルドックソースにはたくさんの味方がいました。買収者であるスティールパートナーズの代表ウォーレン・リヒテンシュタインが来日した際、マスコミに対して「日本の経営者を教育するためにやってきた」と言いました。日本の経営者どころか日本国民を敵に回すような発言をしました。みんなブルドックソースを応援していたことでしょう。

また、ウォーレン・リヒテンシュタインはブルドックソースとの面談において、当時の池田社長が「ソースはどうやって作るかご存じですか?」と聞いたところ、ウォーレン・リヒテンシュタインは「オレはソースが嫌いだ」と発言しました。ブルドックソースの従業員も敵に回しました。取引先もでしょうね。ちなみに、個人株主もブルドックソースを応援していました。だから対抗措置発動議案に80%以上の賛成票が集まりました。スティールパートナーズのTOBへの応募はたったの1.89%しかありませんでした。

当時、関係省庁からもアクティビスト・ファンドの行動に対して否定的な意見があったように思います。おそらく、発動に当たって関係省庁なども協力的だったのではないでしょうか?少なくとも発動に対して否定的な意見を言う人はいなかったように思います。

ですが、今回の東芝機械はどうなるでしょうか?あまり肯定的な意見を耳にしません。それに株主総会で普通決議が確実に取れるのかどうかも疑問です。東証は協力的でしょうか?あまりに味方が少なすぎると思うのです。

発動する以上はがんばっていただきたい。もうすでに頑張りすぎて疲弊していらっしゃるところに、さらにがんばってくださいと言うのも酷だとは思いますが・・・。

 

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