前田建設がプレスを公表

本日前田建設が以下のプレスを公表しました。まずは公開買付けの結果に関する公表です。

前田道路株式会社株式（証券コード：1883）に対する 公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ

そして前田道路が前田建設に提案した覚書の提案に関する経緯に関する公表です。

前田道路株式会社（証券コード：1883）からの覚書締結の提案に関する経緯について

もうさすがに前田道路には打つ手がないでしょうね・・・。本当に真剣に会社のことを考えて前田道路と交渉しようと思っていらしたのであれば、ちょっと怖いかもしれないけれども以下の策を講じる方が交渉になったのではないかと思われます。

No.782 前田道路に対する敵対的TOBは対抗するのが難しい、けど・・・

No.775 前田道路はパックマンを「主軸」にして対応すればよかったと思います

No.751 前田道路はパックマンで勝てる！～前田建設工業の買収防衛策の攻略方法～

東芝機械は買収防衛策廃止時から「いざとなったら有事導入で対抗しよう」としていたフシが見られますが、前田道路に関しては今までまったく企業防衛のことを考えたことがなかったのではないでしょうか？前田建設が敵対的TOBまで仕掛けてくることは考えられなかったでしょうし、そもそも前田建設から打診されるまでは考えもしなかったことでしょう。

今は時代が違います。もう敵対的TOBは経営者にとって経営戦略の一つになりました。敵対的TOBが当たり前に起きる時代になりました。このような厳しい時代にどうやって対応し、経営の独立性を守ったうえで企業価値・株主利益を確保・向上させていくかを真剣に考える必要があるように思います。

さて、前田建設は特別配当議案に対してどう対処するのでしょうか？あとはここだけですね。