村上さんたちが三信電気を買い増し

村上世彰氏が関与しているとされているエスグラントコーポレーションが三信電気の変更報告書を提出しました。

保有割合は24.13%から25.15%に上昇しました。「へえ、けっこう持たれているんだねえ」ではありません。村上さんたちの保有株数は6,107,600株、三信電気の総議決権株式は19,304,200株ですので、議決権ベースでは31.64%保有していることになります。

もう皆さんお忘れかもしれませんが、三信電気は村上さんたちに買われている際、自己株TOBを実施しました。これは村上さんたちに事前相談して実施したわけではないようです。村上さんたちも応募したものの、自己株TOB期間中に株価がTOB価格を下回ってしまい、想定以上の応募があったため、按分になってしまいました。結果、村上さんたちにはけっこうな手残り株が発生しました。

すると村上さんたちは三信電気株を買い増し始め、現在にいたっています。3月末で30%強の議決権を持っていることになります。さて村上さんたちはどう行動するでしょうか？株主提案をするでしょうか？芝浦機械対応での傷がいえていないから、まだそこまではしないでしょうか？

ただ、芝浦機械で負けたから村上さんたちはおとなしくなった、とは思われたくないでしょうから、何かしら仕掛けてくる可能性は否定できませんね。しかしこれだけ持たれてしまうと、なかなか対応が難しいかもしれません。なくはないのですが。