村上さんたちが日本曹達の大量保有報告書を提出
村上さんたちが日本曹達の大量保有報告書を提出しました。提出したのは㈱エスグラントコーポレーションで、保有割合は5.11%です。以下、共同保有者の状況です。
エスグラントコーポレーション 0.65%
シティインデックスイレブンス 1.25%
野村幸弘氏 2.43%
野村絢氏 0.77%
合計 5.11%
保有株数1,590,300株、各社の取得資金の合計4,261,387千円となっているので、1株当たり約2,680円で取得していることになります。最近の株価は以下のとおりです。
大量保有報告書の最近の60日間の売買状況を見ると、2月の上旬に売却していたものの、2月下旬頃からまた買い始めています。おそらく2月以前から仕込んでいたのでしょう。
ちなみに、日本曹達はかつて買収防衛策を導入していましたが、2018年4月に廃止を公表しています。村上さんたちのターゲットになるとは想定していなかったのでしょう。株主構成的には、外部から見た安定株主比率は20数%ありますが、外国人株主比率が30%強です(2019/3期末)。そして財務もいい会社のようです。
さてどういう行動に出てくるでしょうか?株主提案?継続保有要件を満たしていますかね?たぶん満たしていないのではないでしょうか?では日本曹達はどうすべきでしょうか?
「まだ5%程度だから、とりあえず静観?」 いや違います。今すぐ検討して、しかるべき対応策を打つべきでしょう。
「有事になったら芝浦機械と同じことをやればいいのでは?」 有事にしないことが重要です。有事になったら、社長も社員も本業に専念できなくなります。今から手を打っておかないと、手遅れになる可能性があります。
とりあえずは以下ですね。
No.804 村上さんたちのターゲットになっているセントラル硝子や中国塗料はこうやって対応すればよし!
No.799 東芝機械の対応を参考にして平時の事前警告型買収防衛を工夫する
もしくは以下も検討に値します。