2020年04月23日

大王海運という会社が北越コーポレーション株を取得?

大量保有報告書の提出状況を見ていたら、大王海運という会社が北越コーポレーションの大量保有報告書、変更報告書を提出していました。大量保有報告書を提出したのが、2020年3月23日で保有割合は5.26%。本日変更報告書を提出し、保有割合は6.26%に上昇しました。内訳は以下のとおりです。

大王海運   0.01%⇒0.94%

川崎紙運輸  3.15%⇒3.15%

美須賀海運  2.10%⇒2.17%

合計     5.26%⇒6.26%

保有目的は「政策投資」です。大王海運ってどんな会社なんでしょうか?

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%8E%8B%E6%B5%B7%E9%81%8B

大王製紙の物流関連会社として設立されたようですが、資本関係はうすいと書いてあります。まあ、どこまでが事実なのかはよくわかりません。大王海運は大王製紙株の4.7%を保有する第2位株主のようです。

川崎紙運輸という会社は大王海運のグループ会社のようです。美須賀海運という会社も、どうやら大王製紙向けチップ専用船を運航する大王海運所有船の船舶管理会社として発足したそうです。

http://kawasaki-kami.co.jp/

https://www.jmd.co.jp/article.php?no=213517

ただ、大王製紙との資本関係はよくわかりません。なお、北越コーポレーションは大王製紙株の22.39%を保有する筆頭株主であり、大王製紙は北越コーポレーションの持分法適用会社です。そして北越コーポレーションは昨年、大王製紙の創業家から株式を追加取得したことを公表しています。これにより議決権比率は22.39%から24.39%に上昇しました。

http://www.hokuetsucorp.com/pdf/OSIRASE/20191226_release01.pdf

そして北越コーポレーションと大王製紙はもめています。↓以下のとおり、北越コーポレーションはCB発行で大王製紙の株価が下がり損害を受けたとして大王製紙を提訴。一審、二審ともに大王製紙が勝訴しましたが、北越コーポレーションは19年7月に上告したそうです。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53841380W9A221C1916M00/

これ、なんだかきな臭いですねえ・・・。大王製紙が直接北越コーポレーションの株を買うのではなく、大王製紙と関係性のある会社が買っているんですねえ・・・。

ちなみに時価総額は北越コーポレーション737億円、大王製紙2,257億円です。大王製紙のほうが規模が大きいんです。これ、また何かが起きそうな予感がします。

大戸屋vsコロワイドだけでなく、おそらく大王製紙vs北越コーポレーションという戦いも勃発すると思います。もう勃発していると言えばしているんですけどね。もうちょっと派手な動きが出てくるように思います。

 

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