2020年06月17日

アルファレオによる違法行為差止請求が却下

乾汽船株の29.15%を保有するアルファレオについで、乾汽船が今総会で以下の議案を上程する予定です。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/9308/tdnet/1838917/00.pdf

乾汽船がアルファレオに対して、建設的な対話をすることを目的に情報提供要請をすることを株主総会の議案にかけます。これに対してアルファレオが取締役の違法行為差止請求をしていたのですが、却下されました。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/9308/tdnet/1849707/00.pdf

乾汽船はアルファレオに29%持たれているにもかかわらず、買収防衛策を再導入しましたし、廃止の株主提案も否決できました。ですので、ある程度の安定株主を確保していると考えられ、今回の情報提供を要請する議案も可決できそうですね。

では、この議案が可決できたとしてどうなるのでしょうか?乾汽船がアルファレオに対して情報提供を要請することになるのでしょうが、アルファレオは応じるでしょうか?

適当に応じるかもしれませんが、応じる義務はないですよね?でも株主総会で承認をえていれば、いわば株主が「アルファレオとはどういう投資家なんだ?ちゃんと情報を株主によこせ」と言っているに等しいとも捉えられるわけです。

じゃあ、アルファレオが真摯に情報提供をしなかったら???

まさか買収防衛策を発動するってことはないですよね・・・。

 

このコラムのカテゴリ

関連する
他のコラムも読む

カテゴリからニュースを探す

月別アーカイブ