2020年10月21日

旧村上ファンドが島忠に送った書簡

ブルームバーグで公表されています。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-10-21/QIJENGT0AFBA01

以下です。

http://reno.bz/wp/wp-content/uploads/2020/10/20201021_%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9.pdf

今回のDCMによるTOBに至る経緯について、LIXILビバと比較して「会社を売りに出す以上、広く買い手を募り株主価値の最大化を図るべきだ!」とおっしゃっています。LIXILビバはそういうプロセスをとったそうですが、おかれている状況が違いますよね?

LIXILビバの大株主はLIXILであり約」53%保有していました。そりゃそういうプロセスになるでしょうね。LIXILがいかに高く売れるかを考えるでしょう。

会社が身売りするとなった場合、いかに高く売るかということは大変重要なことです。しかし会社は株主が手にする利益だけを考えて経営している訳ではありません。会社のステークホルダーは株主だけではなく、役員、従業員、取引先、地域社会、金融機関など多岐にわたります。株主は島忠株を売ってしまえば「はい、さようなら」ですが、特に従業員はそういう訳には行きません。

これからも島忠に勤め続けるのです。そういった従業員が島忠のために働き、未上場会社になってもDCMグループの一員として誇りをもってDCMグループの企業価値向上にまい進するのです。一番高いところに売るのは確かに大切なのですが、これからも働き続ける従業員の働きやすさも大切ではないでしょうか?

身売りするんだから一番高いところに売れ!従業員のことなど知るか!株主利益だけを考えればよいのじゃ!では尊敬される株主にはなれません。

ただし、ニトリが登場した以上、島忠は上記のようなことばかりを主張していてはニトリに買われるだけです。資本市場の論理、TOBの論理において最重視されるのは「価格」ですから。

 

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