2020年10月23日

そうなんです。島忠は人気者なのです。

日経ビジネス島忠買収にニトリも名乗り、喜ぶ株主と困った経営陣に以下のとおり記載されています。

実は島忠は、アクティビストの間ではかなりの人気銘柄だ。東京ドームの社長解任を要求している香港のアクティビスト、オアシス・マネジメントも、今年初めの時点で6%以上の島忠株を保有しており、村上氏と同様に「(株主価値向上を求め)経営陣に対話を求めていた」(セス・フィッシャー最高投資責任者)。

オアシスはその後、島忠がなかなか変化しないと見たためか、すべての株を売却してしまった。フィッシャー氏は22日、ニトリの登場で島忠株が高騰していることを受け「ちょっと売却を急ぎすぎてしまった」と話した。

私も以下のとおり指摘しています。

なぜ島忠がニトリのターゲットになったのか?

島忠はずっと昔からアクティビスト・ファンドからは人気者だったのです。理由は私が申し上げるまでもなく、その無借金経営にあるでしょう。日経ビジネスはオアシスの投資を指摘していますが、オアシスが島忠に目を付けたのなんてつい最近のことでしょう。

もっと前から目を付けていたのはシルチェスターです。さすが日本株を古くからターゲットにしているアクティビストですね。

私はずっと昔からシルチェスターのターゲットになっていた島忠が気になっていました。「この会社は抜本的な企業防衛体制をきちんと構築しないと、いずれ大変なことになる」と。おそらく島忠は外国人中心の株主構成だったせいか、買収防衛策を導入していませんでした。検討はしたのかもしれませんが「株主総会で否決される」と考えて導入しなかったのかもしれませんね。

この日経ビジネスの記事は非常に参考になりますし、企業防衛を考えるに当たって皆さんにも意識していただきたい点があります。ではのちほど!

 

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