2020年10月23日

ニトリさん、HOYAを参考にしてはダメ。DCMさん、勝機はありますよ

ニトリのFAが大和証券さんであることが以下の日経ビジネスでわかりました。

ニトリ、HISを反面教師に 島忠争奪戦で後出しジャンケンの勝算

ニトリさんに言いたいのですが、HOYAは東芝がTOBをかけていたニューフレアテクノロジーに対して敵対的TOB「提案」を実施しました。そして価格を引き上げることもなく、あっさりと撤退しました。みんなのアタマの中に大きな?が浮かびました。「何をしたかったのだろうか?」と。

HOYAの鈴木さんの行動を一部「合理的」と評価する人もいましたが、その人は見当違いをしています。あの案件の登場人物、あの案件のすべてに合理性がまったくないのです。詳しくは以下のコラムに書いてあります。

No.935 ニトリのアドバイザー体制が少し見えてきましたが

ニトリさん、本当に島忠に対する敵対的TOBを成功させたいのなら、少なくともHOYAのケースを参考にすべきではありません。あれは反面教師にすべきケースです。そもそも大失敗したケースを参考にするなどあり得ません。

敵対的TOBを成功させたいのなら、正々堂々と敵対的TOBをしたほうがよいです。この世の中、誰も批判などしません。「ニトリは敵対的TOBをしたぞ!不買運動だ!」なんていうことが起きるはずがありません。そもそも一般消費者はニトリが島忠に敵対的TOBを検討していることなど知りませんから。知ったとしても、いつもどおりニトリに買い物に行きますよ。あ、ちなみに先週私はカーテンを買いましたよ。

そしてDCMさん。ニトリさんがHOYAのケースを参考にして戦っているのなら、DCMさんにはまだまだ勝機があります。巨人ニトリに勝てるわけがない、ニトリのお値段以上のTOB価格など出せるわけがない、と考えていませんか?敵対的TOBの成否は、当然TOB価格で決まります。当たり前です。しかしTOB価格だけで終わらないのが敵対的TOBの醍醐味です。小が大に勝てる余地があるのが敵対的TOBの世界です。小が大をのむことだってあります。

アタマをフルに回転させ捻りまくれば策は出ます。来週月曜日の朝「DCMがニトリに勝つ方法」というコラムを出します。なかなかおもしろいし、これなら勝てるぞという策です。読者の皆さん、こうご期待!

 

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