2018年12月13日
三信電気がまた村上ファンドに買い増されました~自己株TOBで使った200億円の意味は?~
2018年12月12日に村上ファンドグループのエスグラントコーポレーションが三信電気の変更報告書を提出しました。保有割合は14.92%から15.95%に上昇しました。前回の変更報告書提出は9月21日でしたので、およそ3か月ぶりの提出ということになります。
「14.92%から15.95%に上がったの?村上ファンドは三信電気が今年実施した自己株TOBに応募したんじゃないの?まだそんなに高い保有割合なんだね。ていうかまだ買い増しているんだね」と思った方もいらっしゃるでしょう。
甘いです。村上ファンドの保有割合は15.95%どころではありません。三信電気は今年実施した自己株TOBで900万株取得しました。償却していませんから、発行済株式総数は以前のままです。議決権ベースで見た村上ファンドの保有割合はなんと、、、24.20%です!!!
自己株TOBで一部の株式を買い取れたけど、結局、38%だった保有割合がさほど減っていないのです。というか、まだ買い増されているのです。
いずれコラムでまとめますが、やっぱり村上ファンドとの事前交渉なしの自己株TOBはムチャだったのです。事前交渉なしにやってもいいいですよ、それが2億なら。200億でしょ?確実にEXITしてもらえる施策出ない限り、使っちゃいけない金額です。
さて、三信電気にもう打つ手はないでしょうか?
あると思います。