2022年08月17日

ジャフコを見ていて1つ疑問に思うこと

今回ジャフコは旧村上ファンド対策として有事型買収防衛策を取締役会決議で導入して対抗します。私、以前から安定株主があまりいない会社であっても「とりあえず取締役会決議で買収防衛策を入れちゃえばいいんじゃないの?」と言ってきました。と言っても有料記事なのでおおっぴらに言ってきたわけではありません。

例えばなんですけど、先日有事型買収防衛策の導入を株主総会で否決されてしまった東洋建設。票読みが危ないのだったら、なぜ取締役会決議で導入しなかったのか?

西松建設。株主総会に「25%以上買わないでください!」という宣言的決議の議案を出すのではなく、旧村上ファンドの保有割合がまだ低いうちに、なぜ取締役会決議で買収防衛策を導入しなかったのか?

ほか、おそらく旧村上ファンド対策として大規模な自社株買いをやったフージャーズHDや新明和工業、2回もやった三信電気。こういった会社も取締役会決議で買収防衛策を導入して対抗すればよかったのでは?

私、別に後出しじゃんけんをしているわけではないのです。取締役会決議で買収防衛策を導入するという考え方は、買収防衛策の導入が始まった頃は普通でした。パナソニックは取締役会決議です。新日鉄も(最後は総会にかけましたけど)、エーザイも。GMOはまだ取締役会決議で導入し続けています。

なんだかアドバイザーの防衛方針がよくわからなくなった今日この頃です。

 

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