2022年10月07日

京セラ稲盛さんの記事

ちょっと古い記事ですが、京セラの稲盛さんがとても大切なことをおっしゃってます。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2015-11-05/--igljs7ve

京セラの稲盛和夫名誉会長(83)は、企業統治(ガバナンス)改革が進む日本で活動を活発化させている物言う株主(アクティビスト)に関連し、短期的な利益の実現を求めてくる株主に対しては、状況に応じて毅然(きぜん)と拒否することも必要だとの考えを示した。

稲盛氏はブルームバーグとのインタビューで、株主還元を強く求めるアクティビストについて「投資家がなるべく多くのリターンを得たいと考えるのは一面正しいし理解できる」と指摘。ただ、「会社をつぶして社員を路頭に迷わせるわけにはいかない。安全に経営するためにはこれだけの余裕が必要だと、わがままな要求に対しては毅然として言わないといけない」と述べた。

そうです。当然ですが、株主は資金の出し手で、重要なステークホルダーであり、株主に対して十分な還元をする必要があります。一方で、役員や従業員も重要なステークホルダーであり、彼らにも働きに応じた還元が必要です。一部のステークホルダーが、そのステークホルダーの理屈をもって過度な還元を求める場合、取締役は毅然として断らなければならないこともあります。

この記事はいろいろと思うところがあるので、別の機会にコラムにします。

会社は誰のものか?これについて私はいろいろと書いてきましたが、最近思うのは「PBR1倍割れているような会社は株主のもの。成長している会社はその原動力となるステークホルダーのもの」と考えるようになってきました。※もちろん会社は「もの」ではないので、ものではないものの所有権を議論しようがないと思っています。当然ですが、株式は株主のものです。会社を構成しているのは、株主・役員・従業員・地域社会などなど様々で、会社の所有者=会社のステークホルダーの所有者にもなってしまいかねません。従業員は株主のものではないでしょう?

 

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