堂島汽船が兵機海運に敵対的・同意なきTOB
堂島汽船という未公開会社が兵機海運という東証スタンダードに上場する会社に対して敵対的・同意なきTOBを仕掛けました。兵機海運は、TOB公表前だと時価総額約33億円、PBR0.75倍といった水準の会社です。四季報によると「【特色】姫路、水島、神戸、大阪での鋼材一貫輸送に強み。中ロ韓へ外航海運も。本社に巨大物流センター」となっていますね。一方の堂島汽船という会社ですが、富洋海運という会社の子会社だそうです。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000151525.html
富洋海運という会社のHPは以下です。未公開会社ですね。
http://www.fuyokkk.co.jp/company.html
以下、公開買付届出書のP3にこう書いてあります。
| 2024年4月17日付で対象者に対して資本業務提携契約の締結に係る提案を行っておりますが、対象者取締役会より、同年6月4日付で当該提案について全取締役一致でこれを辞退する旨の回答を書面で得ております。かかる状況を踏まえ、公開買付者は、本公開買付けの実施に先立ち、対象者と本公開買付けに関する協議を行ったとしても、事前に同意をいただける見込みはなく、本公開買付けに先立ち対象者に接触することのメリットが小さい一方で、公開買付者が本公開買付けを検討している事実を知る関与者が増加すると、情報開示・漏洩等により対象者株式の市場価格が上昇するリスクが増大することになるデメリットが大きいものと考えたことから、対象者と本公開買付けに関する協議は行っておらず、本書提出日以降、公開買付者から対象者に対して接触する予定もございません。したがって、本書提出日現在、公開買付者は、対象者が本公開買付けに賛同する旨の意見表明を受けておりません。 |
資本業務提携の提案をしたけど断られた、TOB開始前に接触するメリットもないので、兵機海運との事前協議なくTOBを仕掛けた、ということです。敵対的・同意なきTOBですね。TOBの条件は・・・以下をみるのがわかりやすいですね。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000151525.html

最近5年間の株価は以下の通りです。まあTOB価格は高いですね。

TOB価格は高いのですが、今回のTOBによる買付予定の株数は下限が設定されていないので、100株しか応募がなくても買い付けられます。つまりTOBは成立します。しかし買付予定の株数には上限が設定されており、その数は213,000株です。
現在、堂島汽船は兵機海運株を100株、堂島汽船の親会社である富洋海運は14,000株です。兵機海運の発行済株式総数から自己株式などを引いた1,196,951株に対する割合は、1.18%です。今回のTOBで取得する予定の株数213,000株にすでに保有している14,100株を加えると227,100となり、所有割合は18.97%となります。持ち分法適用にはしないようです。下限を設定せず、上限をこの株数にした理由は以下の通りです。
| 対象者との早期の資本業務提携に向けた発言力の強化という目的に照らし、公開買付者及び富洋海運を併せた所有割合を少しでも増加させることを企図していることから、買付予定数の下限は設定しておりません。買付予定数の上限については、対象者との資本業務提携のための発言力を強化していくためには、可能な限り対象者株式を所有することが望ましいと考える一方で、対象者の経営の独立性を維持する観点から、対象者を公開買付者又は富洋海運の持分法適用関連会社とすることまでは企図していないことから、議決権比率に換算して、公開買付者及び富洋海運の所有割合を併せて20%を下回る株式の取得に留めることが望ましいと考えました。 |
なるほど、なるほど。こういった敵対的TOBの場合、少し注意しなくてはならないことがあるのですが、まあそこは有料コラムとさせていただきます。月曜朝に。
よく考えてますね。
