2019年03月26日

セントラル硝子が買収防衛策を廃止~この会社は廃止しちゃいけない会社です~

セントラル硝子が買収防衛策を廃止すると公表しました。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/4044/tdnet/1686371/00.pdf

廃止理由に特筆すべき事項はありません。では、セントラル硝子はなぜ買収防衛策を廃止したのでしょうか?実際の理由を推測しましょう。まず、株主構成。

安定株主比率は、法人株主12.09%、退職給付信託みずほ銀行口4.98%、退職給付信託山口銀行口2.12%の合計19.19%です。外国人株主比率が33.76%もありますから、けっこう厳しいですね。会社も厳しいと思って廃止を選択したのかもしれません。

でもセントラル硝子は買収防衛策を継続すべき会社です。なぜなら、以下をご覧になればわかります。

2018年7月6日に株式会社オフィスサポートが大量保有報告書を提出しています。オフィスサポート???村上ファンドですね。セントラル硝子は村上ファンドのターゲットになっている会社なのです。村上ファンドだけでなく、シルチェスターにも買われているようですね。

村上ファンドの保有割合は5.04%で、2018年7月6日に大量保有報告書を提出して以来、変更報告書などは提出されておりません。でも今後、保有割合が上昇する可能性はあります。今は廣済堂へのカウンターTOBで忙しいかもしれませんが、村上ファンドは新明和工業の自己株TOBに応募してキャッシュが入ってきています。今後、セントラル硝子に追加投資してくる可能性もあります。

村上ファンドに買収防衛策を廃止しろと言われたのかもしれませんが、絶対に廃止すべきではありませんでした。間違った経営判断です。

 

このコラムのカテゴリ

関連する
他のコラムも読む

カテゴリからニュースを探す

月別アーカイブ