2019年05月13日

丸一鋼管が買収防衛策を廃止しましたが、昔のことを忘れてしまったのでしょうか?

本日11:20に丸一鋼管(コード5463)が買収防衛策を廃止することを公表しました。

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120190510422098.pdf

丸一鋼管はかつてスティールパートナーズに株式を15.26%保有されました。2004年11月12日に大量保有報告書が提出され、その後買い増された結果、2007年11月6日には保有割合が15.26%にまでなりました。

2018/3期末の株主構成、上位株主で安定株主比率を計算すると34.24%と算出されます。個人株主比率も20%以上あるので、買収防衛策を継続しようと思えば簡単にできたと思うのですが、なぜ廃止したのか不思議です。

丸一鋼管が買収防衛策を初めて導入したのは2005年6月7日です。スティール・パートナーズに15%も株式を取得されたのですから、当時スティール・パートナーズからけっこうプレッシャーをかけられたことでしょう。おそらく買収防衛策の導入はスティールパートナーズを強く意識したものでしょう。

でも廃止しました。スティールパートナーズはもういませんからね(正確には米国で活動しているようですがhttps://www.steelpartners.com/)。でもいろいろなアクティビストが現在日本で活発に投資しています。本当に廃止して大丈夫でしょうか?喉元過ぎれば熱さを忘れる・・・ではないことを祈ります。

 

このコラムのカテゴリ

関連する
他のコラムも読む

カテゴリからニュースを探す

月別アーカイブ