2019年06月12日

変わる総会~政策保有株~

今日の日経15面に「変わる総会②政策保有株 機関投資家の目厳しく」という記事があります。記事の最初に、

清水建設は5月、政策保有株の売却方針を示した。18年3月末で持つ345銘柄(時価で3420億円)を段階的に縮減、売却資金の一部を自社株買いに充てる考えだ。銀行中心に持ち合いが減り日本株の時価総額全体に占める政策保有株(持ち合い株)の比率は17年度末に初めて10%を下回った。事業会社の保有比率は15年間でほぼ横ばいだが、企業統治指針(コーポレートガバナンス・コード)改定や有価証券報告書での開示強化で減る可能性がある。

さて清水建設は、コーポレートガバナンス・コードの改定や有価証券報告書での開示強化の影響で政策保有株を売却するのでしょうか?機関投資家の目を意識して売却するのでしょうか?

たぶんですが、清水建設は機関投資家の目を意識して売却する訳ではないと思います。コーポレートガバナンス・コードの改定や有価証券報告書での開示強化が、売却するための都合のよい理由になったのではないでしょうか?

ゼネコンって持ち合いが多いのでしょうか?ゼネコンは持ち合いが多いのではなく、片持ちが多いのではないでしょうか?ゼネコン各社は、保有株を売りたくて売りたくてしょうがないのではないでしょうか?

「そうか!清水建設も保有株を売っているのか!うちもガバナンスや機関投資家のことを考えて保有株を売らないといかんな!」などと短絡的に考えてはいけません。

明日のコラムは「スーパーゼネコンの保有株と株主構成」です!!

 

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