2019年10月08日

最近、株主至上主義からの脱却といった記事をよく見ます

https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00123/00025/?P=2

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO50307770X20C19A9TCR000/

最近よく見ますね~。

米経営者団体のビジネス・ラウンドテーブルが8月に「脱株主至上主義」を表明したが、その声明文の正式な名称は「パーパス・オブ・ア・コーポレーション(企業の存在意義)」といった。

ある種の衝撃が走った。最上位にいた株主が突如、顧客、取引先、従業員、地域社会の後ろに降格させられたような格好だったからだ。よく読めばそうでもないのだが、顧客などと同列に置かれることになるアクティビスト(物言う株主)などの強硬派は内心穏やかではないだろう。

ある意味、当たり前のことではないでしょうか?そもそもステークホルダーに順位付けをすることがおかしいように思います。しかしアクティビスト・ファンドは本当に内心穏やかではないのでしょうか?こういう記事もあります。2019年9月25日の日経1面の記事です。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50140550U9A920C1MM8000/

いくら株主至上主義からの脱却といった記事が増えても、現に日本企業に対するアクティビスト・ファンドの攻勢は強まっているのです。米国は長い間、アクティビスト・ファンドと対峙してきました。だからこそ、今、株主至上主義からそろそろ脱却しましょう、という論調になっているのでしょう。でも日本企業はまだアクティビスト・ファンドの攻勢には本格的に晒されていません。これからなのです。

株主至上主義を批判する記事が増えても、アクティビスト・ファンドの日本企業に対する攻勢が弱まることは今のところないと考えておいたほうがよいと思います。

 

 

 

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