2019年11月26日
ウルフパックの香り
今日の日経17面に米投資ファンドも TBSに「持ち合い株」売却など訴えという記事があります。
記事によると、米国の投資ファンド、ホワイトボックス・アドバイザーズがTBSHDに対し、政策保有株の売却などを求め書簡を送ったことがわかったそうです。ちなみにTBSHDに対しては、英国の投資ファンド、アセット・バリュー・インベスターズも政策保有株の売却を求めています。
ホワイトボックスとアセット・バリュー・インベスターズは歩調を合わせているのでしょうか?ウルパックの香りもしますね。
ちなみにかつて電源開発の株式を取得して株主提案をしたり、買い増しの許可を政府に求めるものの中止命令を下されたりした英国の投資ファンドTCI(ザ・チルドレンス・インベストメント・ファンド)は米国の鉄道会社のCSXに対して、エクイティ・デリバティブを用いるなどして、ウルフパックを仕掛けた記憶があります。
日本でも同様ことがかつて起きたことがあると思います。ウルフパック自体は今に始まったことではありませんが、日本企業はあまり経験したことがないように思います。
株主総会シーズンはまだまだ先ですが、株主総会に向けた戦いはもう始まっています。