2020年01月17日

HOYAはこうすればいい勝負ができたと思いますよ

何度か取り上げていますが、以下のような戦い方をすれば、勝てたかどうかはわかりませんが、いい勝負ができたと思いますよ。

東芝がニューフレアテクノロジーTOB期間を延長 HOYAの次の手は?

当然ですが、TOBは株主に対して提案されているものです。ですから当然、ポイントはTOB価格です。HOYAが提示した価格は東芝が提示した価格よりも1,000円上の12,900円でした。しかしこの価格はニューフレアテクノロジーの一般株主にとっては東芝が提示した価格よりも魅力的ではあったものの、東芝にとっては魅力的ではありません。

東芝はニューフレアテクノロジーを完全子会社化して、これからシナジーを発揮してより高い価値を生み出そうとしています。その新たな価値が11,900円よりもたったの1,000円高い12,900円であるはずがありません。当然、HOYAも大和証券もそんなんことは百も承知だろうと私は考えていました。

ですから、12,900円というHOYAのTOB価格はあいさつ代わりの第一弾であって、これからドンドンTOB価格を引き上げていき、例えば「東芝さん、(仮)20,000円だったらご満足いただけますか?」となっていくのだろうと思っていました。(仮)20,000円を提示されたら、さすがに東芝の社外取締役も「HOYAの提案は不愉快だ」と言ってられないでしょう。東芝の社外取締役は「さすがにニューフレアテクノロジーを完全子会社化してもこんな価値を生み出すことは難しいのでは?HOYAの提案を真剣に検討しなくてはならないのではないか」と考えざるを得なかったのではないでしょうか?

そして東芝のアクティビスト株主たちも「取締役会の判断を尊重する」ではなく「HOYAの提案を真剣に検討すべきだ!」と声を上げてきたのではないでしょうか?

東芝が過半数を持ち、東芝機械が応募すれば成立してしまうという条件のTOBに対抗するためには、相当高い値段を提示しないと、検討の俎上に乗ることすらないでしょう。HOYAが本気でニューフレアテクノロジーへの敵対的TOBを成功させたかったのであれば、練りに練った戦略を準備すべきでした。

非常にハードルの高い勝負を挑んだHOYAですから、相当緻密な戦略をたてたと思っていたのですがねえ・・・。

もちろん、これから新たな弾が出てくることに期待はしていますが・・・。HOYAがこれで終わるような会社ではないと思うのですがねえ・・・。せっかくこのような大胆なことを仕掛けたのですから、散るとしてももっと華々しく散ってもらいたいものです。

 

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