2020年02月18日

物言う中国の大株主 象印の憂鬱

日経ヴェリタス2020.2.16号の12面に「物言う中国の大株主 象印の憂鬱」という記事がありました。「象印マホービン(7965)の株価が高値圏で推移している。大株主の中国家電、ギャランツ創業家による取締役選任の株主提案を受け、提携観測など思惑買いが入る。」とあります。

さて、象印に対する株主提案は可決できるでしょうか?象印に株主提案したら可決できるかな?で分析していますが、安定株主比率に大きな変化がない以上、株主提案が可決されるのは難しいと思います。安定株主比率の高さに加えて、白票を投じてくれる個人株主比率も高いです。

株主提案を否決できるからと言って、このままでよい訳ではありません。今後、ずーっと株主提案をされ続けたり、臨時株主総会の開催を請求されたりすることだってあります。会社が疲弊します。会社が疲弊すれば、会社の中長期的な価値創出力が弱まるかもしれません。

安定株主比率が高いからといって放っておいては会社の一大事になることだってあり得ます。

 

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