2020年02月20日

フリージアマクロスのターゲットになったラピーヌについて

本日、フリージアマクロスがラピーヌ(8143)の大量保有報告書を提出しました。保有割合は21.48%です。以前からフリージアマクロスはラピーヌ株を5%ちょっと保有していたみたいで、2020年2月13日(木)に市場内取引で413,400株(16.10%)を取得したみたいですね。では株価推移を見てみましょう。

そして株主構成です。2018年5月期末です。

外部から見た安定株主比率は、法人株主15.67%-合同会社サクセスインベストメント6.31%(非安定と見なします)=9.36%(議決権約2,828個)、ラピーヌ取引先持株会7.90%(同約1,850個)、日本生命7.45%(同約1,750個)、ラピーヌ社員持株会5.09%(同約1,190個)、三菱UFJ銀行4.25%(同約1,000個)、三井住友銀行4.25%(同約1,000個)、第一生命3.42%(同約800個)、住友生命2.21%(同約520個)の合計43.93%(同約10,938個)です。総議決権は23,314個なので、議決権ベースでの安定株主比率は46.92%です。

これだけ安定株主がいれば安心だね!ではありません。すでにフリージアマクロスは約21%を保有する筆頭株主です。筆頭株主を無視した経営ができますか?これからフリージアマクロスはラピーヌに接触するでしょう。そしていずれ、経営改善要求などをしてくるかもしれません。保有割合が21%ならまだいいですが、これからどんどん買い増しされたらどうなるでしょうか?無視し続けることができますか?

現時点でラピーヌからフリージアマクロスの今回の大量保有報告書提出に関するプレスは出ていません。友好的な株式取得なのでしょうか?そうではないような感じがします。友好的な取得ではないのだとしたら、ラピーヌとフリージアマクロスは敵対関係に陥ることも考えられます。

安定株主だけで守ることができるでしょうか?安定株主には安定株主がたくさんいるのでしょうか?フリージアマクロスがラピーヌの全株主とってメリットのある提案をしてきたときに、安定株主は現経営陣を支持してくれるでしょうか?安定株主も安定株主の株主への説明責任があります。

なかなか厳しい時代になってきたと思われます。

 

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