2020年03月13日

やっぱり質問権を行使したほうがいいのではないでしょうか?

今回前田道路は前田建設が実施した敵対的TOBに対して、質問権を行使しませんでした。たしか昨年伊藤忠商事に敵対的TOBを実施されたデサントも行使しなかったと記憶しています。東芝機械は行使しました。

デサントにしろ、前田道路にしろ、優秀なアドバイザーが付いていましたので、熟慮の結果、戦略的に行使しなかったのだと思われますが、ただ、はやり株主のことを考えると質問権を行使する方がよいのではないでしょうか?

質問権を下手に行使することで買収者の主張の正当性が強化されてしまうこともあるのは理解しますが、TOBは経営陣に対して実施されているのではなく、株主に対して「あなたが持っている株を●円で売ってくれませんか?」と提案されているものです。それに株主が応募してよいのかどうかを株主に代わって株主が知りたいであろうことを経営陣が確認すべきではないかと思うのです。

そりゃ確かに「なにー!敵対的TOBだとー!許せん!」と感情的になってしまうのも理解はできますが・・・。やはり敵対的TOBを仕掛けられたら感情的になるのは仕方がないにしても、なるべく感情的になりすぎないよう平時から訓練しておく必要があるのかもしれません。

 

 

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