2020年04月08日

政策投資株の保有目的をきちんと考える

「取引関係の維持・強化のため」「事業上の関係の維持・強化のため」

これだと投資家・株主が納得しないのでしょうね。「なんで取引関係を維持・強化するために株式を持たなくてはならないのか?」と考えるでしょう。そりゃそうです。

そもそも上場会社は何のために株式を持っているのでしょうか?営業政策の一環でしょうね。「うちと取引してください!株も持ちますよ!」ってな歴史的経緯があるのかもしれません。もちろん持ち合いという目的もあるでしょう。

そもそも持ち合いってダメなんですかね?そりゃ株主に聞けば「ダメに決まっとる」と答えるでしょう。でも従業員に聞いたら?「おかしな株主に会社を支配されて経営がグチャグチャになり、我々の雇用が維持できなくなる状態は避けてもらいたいから、持ち合いで会社を守ってほしい」と答えるかもしれません。取引先や地域社会も同様ではないでしょうか?

何のための持ち合いか?何のための株式保有か?これをまずは突き詰めて考える必要があります。「取引関係の維持・強化」では通用しなくなってきています。そうなると、ますます株式保有に実質的に厳しい制限が加えられる可能性も出てきます。もっと詳しく書け!定量的効果を必ず書け!とか。

 

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