2020年04月24日

旧村上ファンドの新たなターゲットは西松建設

本日16:03に旧村上ファンドが西松建設の大量保有報告書を提出しました。保有割合は5.09%です。以下、共同保有者別の状況です。

大量保有報告書の最近60日間の売買状況でわかるのは、野村絢氏が2月18日から買い始めているということですが、最近60日間の売買状況で開示されている取得株数を足しても1,362,300株にしかならないので、もっと前から取得していたのでしょう。もしかしたら旧村上ファンドはすでに西松建設にアプローチしている可能性もありますね。

西松建設の最近6か月間の株価は以下のとおりです。

今日の株価終値は1,972円、PER6.13倍、PBR0.53倍です。時価総額は1,096億円です。旧村上ファンドにとって狙いやすい水準ですね。

では西松建設がターゲットになった理由は?株、ですかね。保有株です。B/Sに計上されている投資有価証券の額は約770億円です。株式の保有状況を見ると、一番大きいのは「住友不動産229億円」ですね。他大きいのは、

松竹 40億円

JR東海 35億円

三井不動産 30億円

東京建物 27億円

帝国繊維 21億円

旭化成 17億円

JR東 16億円

京阪HD 15億円

ヒューリック 15億円

京急 15億円

では西松建設は旧村上ファンドに攻められやすい株主構成なのでしょうか?2019/3期末のデータです。

外部から見た安定株主比率は、その他の法人5.49%、明治安田生命1.67%の合計7.16%です。低いですねえ。ゼネコンさんって、株を持たされてはいるけど、持ってもらってはいないケースが多いんですよねえ。持ち合いではなく、片持ちをさせられています。

なかなか対応するのはしんどいですね。旧村上ファンドはどうやって西松建設を攻めるのでしょうか?芝浦機械での反省をいかして、もっと洗練された攻撃方法をとってくるかもしれません。旧態依然とした攻撃方法ではなく。

 

 

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