2020年06月16日

コロナ下で株主提案増

今日の日経11面に1位 IRジャパン コロナ下で株主提案増という記事があります。記事には、

寺下社長は「20年も株主提案は多くなる。まだ長期的なトレンドの始まりにすぎない」と話す。21年3月期の売上高は前期比11~17%増の85億~90億円を見込む。長期的にはこうした株主判明調査やアクティビスト対応業務の売上高を現在の30億円から200億円規模に拡大するのが目標だ。

実際、2020年6月総会での株主提案は増えています。コロナの影響で減るのではという意見もありましたが、まったく関係なかったですね。まあ、提案内容が株主還元ではなくガバナンスが中心だったという特徴はあるのかもしれませんが。

IRジャパンの寺下社長がご指摘のとおり、今後も株主提案は増えます。さらに言えば、株主提案は増えて当たり前で、敵対的TOBも増えるでしょう。業界再編は待ったなしの状態ですから。

こういった株主提案や敵対的TOBの増加に対して、何を準備しておけばよいでしょうか?簡単です。株主提案や敵対的TOBをされないように準備しておくことが大切です(笑)

まあ、簡単なようで難しいですし、逆に、難しいようで簡単です。単純に株価を高く維持しておけば、株主提案も敵対的TOBもされません。ではどうやって株価を高くしておくか?

事業戦略と財務戦略を常日頃からよーく考えて、適切な施策を実行しておくにつきます。そして、企業防衛に関する議論です。究極的には株主提案と敵対的TOBリスクを完全に排除することは難しいです。でも、常日頃からちゃーんと議論しておけば、何も怖くはありません。

株主提案、敵対的TOBとは何なのか?実施されたらどうなるのか?他社事例はどうなっているのか?自社に仕掛けられたらどうするのか?仕掛けられないようにするにはどうしておけばよいのか?

こういったことを毎月、とは言わないものの、定期的に取締役会や経営会議で勉強しておいたほうがよいと思われます。どんな企業も株主提案と敵対的TOBリスクを完全に排除することは難しいですから。キリンHDが株主提案をされ、日本郵船が旧村上ファンドに買われ、いろんな会社が敵対的TOBを仕掛けられている時代ですから。

この記事は興味深いので、明日のコラムでまとめます。

 

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