今大戸屋はこういうことをやっていると思います~有事の対応~
コロワイドに敵対的TOBを仕掛けられた大戸屋ですが、たぶん今、こういうことをやっていると思います。
コロワイドが敵対的TOBを開始したのが7月10日(金)で、終了は8月25日(火)です(30営業日)。TOBをすると公表したのが7月9日(木)8:15でしたが、大戸屋が「当座のコメント」を公表したのは同日18:00です。
さて、大戸屋がとりあえず今何をやっているかというと、おそらく「反対の意見表明」を作成していると思われます。これは会社が書くというより、一般的には弁護士が作成していることが多いです。意見表明報告書は法律で義務付けられた書類ですから、法律上の不備がないよう弁護士が作成します。もちろん、反論材料を会社が提供しますが。
そして、FAがTOB価格などの分析をしているでしょう。「TOB価格は安い」と主張するためにです。ただし、今回のコロワイドのTOB価格はけっこう高いですし、大戸屋側はTOB価格を争点にしたくないから、TOB価格が安いとは主張してこないかもしれません。
なお、最初に提出する意見表明報告書において質問権を行使できるので、大戸屋からコロワイドに確認したいことをまとめるのですが、もうすでに株主提案時から大戸屋はコロワイドの提案に反対していますから、質問権を行使せず、「反対!」と主張してくる可能性が高いように思います。ヘタに「セントラルキッチンをどう使うんだ!?」と質問し、コロワイドに「店内調理が基本です。セントラルキッチンは補完です」と反論しにくいことを言われると困るという観点からも質問権を行使しないかもしれません。なお、伊藤忠に敵対的TOBを仕掛けられたデサントも質問権を行使しませんでした。
それともっとも重要なことですが、今回大戸屋が効果的な反論や対抗策を打たないと、一般的に見て今回の敵対的TOBは成功する可能性が高いです(正確に票読みをすると、そう簡単ではないのですが)。
No.866 コロワイドによる大戸屋への敵対的TOBは成功するか?票読みをしてみましょう
ですので、大戸屋は現在、ホワイトナイトを探している可能性は高いと思われます。ただうまくいくかどうかはわかりません。前田道路は前田建設に対して以下のような強気の反対意見表明をしたものの、報道によるとホワイトナイト探しをしたが結局見つからなかったようですので。
No.756 前田建設工業vs前田道路~ホワイトナイトが登場すると考える理由~
有事になると、とても大変です。経営陣は本業どころではなくなります。そうならないよう、有事にしないようにするにはどうしたらよいか?を常日頃から議論、検討しておくことが本当に大切なのです。
