2020年09月17日

やっぱり起きたか!プラコーに対するウルフパック戦略!

買収防衛策の弱点の1つであるウルフパック戦略ですが、実際に今攻撃を受けている会社が出てきたようです。

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120200917494043.pdf

プラコー(コード6347)という会社ですが、今年買収防衛策を新規で導入した会社です。以下のコラムで書きました。

No.850 今年新たに買収防衛策を導入した企業を分析しましょう

プラコーという会社ですが、どうも筆頭株主である有限会社フクジュコーポレーションという会社に買い増されているようです。過去この株主から株主提案をされています。今年は株主提案をされていないみたいですね。もっと前から買収防衛策を導入しておけばよかったのに、と思います。

https://biz-journal.jp/2016/06/post_15389.html

そしてプラコーはフクジュコーポレーションに買収防衛策廃止の株主提案をされました。

買収防衛策を新規導入したプラコーが廃止の株主提案をされました

そして本日18:20にプラコーが公表したプレスによると、フクジュコーポレーションがウルフパック戦略を実行しているようです。プレスを抜粋します。読みやすさを考慮して( )などは一部削除しています。

当社の株式を303,700 株保有する株主である有限会社フクジュコーポレーション(以下「フクジュ」)が、当社臨時株主総会の招集請求およびさいたま地方裁判所への株主総会招集許可の申立てを行っておりましたところ、当社による調査の結果、フクジュは招集請求等を他の株主らと実質的に共同して行っていた合理的な疑いがあることが判明いたしました。また、当社による更なる調査の結果、フクジュは、他の株主らと共同して、市場内において当社株式の買付けを行っている合理的な疑いがあることも判明いたしました。

当社取締役会は、フクジュおよびその関連者が、本買収防衛策の手続を遵守せずに、本買収防衛策の対象である「大量買付行為」を行っている可能性が高いと考えております。かかる認識の下、当社取締役会は、当社取締役会による恣意的な判断を防止し、本買収防衛策の運用の公正性・客観性を一層高めるため、当社の業務執行を行う経営陣から独立した組織であり、社外取締役1名、補欠社外取締役1名および補欠社外監査役1名により構成される独立委員会に対して、本日、フクジュおよびその関連者が本買収防衛策の手続を遵守せずに「大量買付行為」を行っていると評価される場合に、本買収防衛策に基づく対抗措置を発動することの是非等について諮問を行いましたので、お知らせいたします。

EDINETで大量保有報告書の提出状況をみると、フクジュ以外にも何名か提出していますね。詳しい状況はわかりませんが、プラコーはフクジュが協力者とともに株を買い、トリガーである20%を超えている可能性があると判断しているようですね。

買収防衛策の発動に着手するようです。ウルフパックを理由に買収防衛策発動の是非を諮問するってのは初めてのケースですね。どうなるのか?

 

 

 

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