2020年12月17日

ストラテジックキャピタルがTOB期間を延長するも価格は引き上げず

京阪神ビルディングに対して敵対的TOBを実施しているストラテジックキャピタルが訂正公開買付届出書を提出しました。本日がTOB最終日でしたが、TOB期間が2021年1月12日(火)まで延長されました。TOB価格は変更なしです。以下、訂正公開買付届出書に書いてある理由です(抜粋しつつちょっと要約)。

・公開買付届出書提出日以降、対象者(京阪神ビルディング)株式の株価はTOB価格である1,900円を上回って推移し、2020年11月11日の株価終値は2,200円まで上昇しました。

・その後、この2,200円を当初のTOB期間中の最高値として対象者の株価は下落し、当初のTOB期間の末日前日である2020年12月16日の対象者の株価終値は1,914円となりました。

・公開買付者(ストラテジックキャピタルら)は、このように当初のTOB期間において株価が上下した理由を、株式市場には、

①対象者が友好的と判断し、かつ本TOB価格よりも高い価格でのTOBを実施する者(ホワイトナイト)が登場することへの期待が当初あったものの、当初のTOB期間においてホワイトナイトが登場することがなかったこと、

②公開買付者が対象者の株価動向に鑑み、TOB価格を引き上げる可能性があるとの思惑があったこと、

によるものと分析しています。

そこで、公開買付者は、TOB価格を1,900円から引き上げる考えがないことを明らかにしたうえで、TOB期間を延長することにより、対象者の株主の皆様に価格及び流動性の観点から合理的な売却機会を提供できると考えるに至り、TOB価格を今後1,900円から引き上げないこと及びTOB期間を「2021年1月12日(火曜日)まで(43営業日)」に延長することを決定しました。

上げないんですねえ。上げてもいいんじゃないですかね?私は以下の理由でTOB価格のみ上げてくると思っていました。TOB価格上げたって問題ないでしょ?だって、ねえ・・・。わかるでしょ?

https://ib-consulting.jp/column/3030/

しかし盛り上がりに欠ける敵対的TOBですな。

 

 

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