2021年03月24日

東芝の臨時株主総会の結果

本日3月24日16:13に東芝が臨時報告書を提出しました。議決権行使結果は以下のとおりです。

エフィッシモが提案した第1号議案の賛成率は57.90%でした。すでに可決されたことは報じられていましたが、まあこれくらいの賛成率なんですね。もうちょっと高いのかなと思っていましたが。

でも、それよりも驚いたのは第2号議案の賛成率です。第2号議案の内容は以下のとおりです。

第2号議案 定款一部変更の件

当社の取締役会は、2021年4月1日から2026年3月31日までの間に終了する事業年度における成長のための戦略投資の方針についての合理的な説明を含む資本政策案を策定し、その内容について株主総会の承認を求めなければならない旨及び当該資本政策案が株主総会で否決された場合等には当該期間中に終了する各事業年度に関して、財務諸表上の営業キャッシュフローの全額(ただし、会社法上の分配可能額を上限とする。)を剰余金の配当又は自己株式の取得により株主に還元することとする旨の規定等を新設するものです。

こういったイロモノ的な定款変更議案は定時株主総会でもよく提案されますが、あまり高い賛成率をとったケースを見たことがありません。せいぜい10%程度ではないでしょうか?東芝に対するこの株主提案は否決はされたものの、39.33%もの賛成率を取っています。おそろし~。

これが現在の東芝の株主構成なのです。だから株主構成をちゃんと分析し、やるべきことを平時からやっておくことが大切なのです。貴社の株主構成が東芝のような状況になることは考えにくいかもしれませんが、一方的に外国人株主比率が高くなることであってありますし、今や国内の機関投資家も平気で会社提案に反対し、株主提案に賛成します。

いつ貴社が東芝状態になっても不思議はないということです。

 

 

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