2021年04月20日

CVCの初期提案に対する東芝のコメント

先ほど東芝が以下の公表をしました。

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120210420496762.pdf

昨日CVCから新たな書面を受領したものの、具体的な詳細情報は記載されておらず、暫時検討を中断するという内容だそうです。またCVCは東芝の株主構成が東芝の企業価値に悪影響を与えている主張しているそうですが、東芝はそう考えていないと言っています。ホンマかいな・・・。

また、3年半ぶりの1部復帰を誇りに思っているそうです。

「本初期提案が当社の要請によるものではなく、また、当社が開示したものでもないにもかかわらず、当社が本初期提案を受領するのとほぼ同じタイミングで報道関係者が本初期提案の事実を知ることにより・・・」とあります。誰がリークしたんですかね?

この件はもうこれ以上進まないかもしれませんね。でもKKRなども本気で提案を考えているかもしれませんし、他のアクティビストの行動もこれから活発化しそうです。

アクティビストは綱川さんのことを以下のように捉えています。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC141200U1A410C2000000/

「綱川氏か。まあいいだろう。車谷氏よりはましだな」。13日深夜、東芝株を持つある海外のアクティビストは、車谷社長辞任と綱川会長再登板のニュースが相次ぎ流れるのをみて、こう漏らした。

社長を務めていた綱川氏は半導体メモリーの東芝メモリ(現キオクシアホールディングス)の売却や6000億円の増資を決めた。17年11月に決めた増資は東芝が債務超過で上場廃止にならないための苦渋の決断だったが、アクティビストを招き入れた本人だ。その要望に耳を傾け続けたため、アクティビストからの評判は悪くない。ただ、それは「我々の言うことを聞いてくれる」という観点からだ。

東芝株を売っておけばよかったー!と思う一方、これからさらなるアクティビストの攻勢が考えられますし、アクティビストよりの経営方針を打ち出す可能性もあります。

いったん非公開化して抜本的に立て直したほうが私はよいと思いますが。

 

 

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