2021年04月22日

ベインが東芝買収案の策定を検討?

以下、ブルームバーグの記事です。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-04-21/QRWHI1T0AFB401

米投資会社ベイン・キャピタルが、東芝買収案の策定を検討していることが分かったと、ロイター通信が2人の関係者の話を基に21日報じた。

報道によると、ベインはみずほフィナンシャルグループや三井住友フィナンシャルグループなど日本の大手銀行と資金を確保するための協議を行っている。ベインの提案は初期的なもので、変わる可能性もあるという。

CVCだけではやはり終わりませんね。以下のロイター記事によるとベイン以外に、米プライベートエクイティ(PE)のKKR、カナダのブルックフィールド・アセットマネジメントも東芝への買収提案を検討しているそうです。

https://jp.reuters.com/article/toshiba-bain-idJPKBN2C80ML

ブルームバーグの記事には以下のように書いてあります。

東芝広報担当の原みどり氏は、ベインから提案は受けていないとした上で、買収提案があれば排除せず真摯(しんし)に検討していくとコメント。ただ、「現時点では、上場会社としてのメリットを生かすことが企業価値の向上につながると確信している」と述べた。

上場会社としてのメリットを生かすってのは具体的にどういうものでしょうかね?例えばベインやKKRが1株当たり(仮)5,000円での非公開化を目的としたTOBを実施すると提案した場合、東芝は中長期的に5,000円をずっと上回る株価を達成するための経営計画を公表する必要がありますね。つまり「株主の皆さん、5,000円で売るのは損ですよ。当社はこのようなバラ色の経営計画を実行する予定なのです。保有し続けてくれたら当社の株価は(仮)8,000円になります!」ということです。

もしくは目先の(仮)5,000円を上回る施策を公表する必要がありますね。

本当に買収提案されて、株主が応じないようなバラ色の計画を示すことができるでしょうか?示したとしても、本当に実行可能でしょうか?東芝は非常に厳しい局面に立たされました。アクティビストの対応は車谷さんのときよりも厳しいものになるでしょうね。

 

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