2021年09月09日

SBIが新生銀行に対する敵対的TOBを正式に公表

SBIが本日16:00に正式にリリースをしました。なお、TOBが成功したら役員を送り込む予定のようで、候補者は「SBIHDグループの金融サービス事業の中核を担うSBI証券や住信SBIネット銀行などで重要な役職を歴任し、経営全般に関する幅広い見識と豊富な経験を有する川島克哉氏を代表取締役社長候補、金融行政に深く携わってきた経験を有する元金融庁長官の五味廣文氏を取締役会長候補、旧株式会社東京銀行(現株 式会社三菱UFJ銀行)で要職を経験し、現在SBIHDの子会社でロシアの商業銀行である SBI Bank の取締役会会長を務める畑尾勝巳氏を取締役候補として推薦」だそうです。

概要は以下のとおりです。詳細は以下のプレスをご確認ください。

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120210909496265.pdf

TOB価格:2,000円 ※本日の終値1,440円

公開買付期間:2021年9月10日(金)~10月25日(月)までの30営業日

買付予定数の上限:58,211,300株(所有割合にして27.68%、 SBIHDらの現所有分を加味した所有割合にして48.00%)※議決権割合が50.00%を超える場合、SBIHDが銀行持株会社となることについての銀行法第52条の17第1項に定める内閣総理大臣の認可(「銀行持株会社認可」)を含む各種法令上の許可等の取得が必要となりうることを勘案し、本日現在においては、議決権割合が50.00%を超えない範囲で対象者株式の所有割合を速やかに高めるのが望ましいと判断。

買付予定数の下限:なし

新生銀行の賛同の有無:なし。新生銀行と事前の協議を行わなかったのは、SBIHDは、対象者に対して継続的に資本業務提携に関する 提案を行ってきたが、地方創生に関する提携については一定の進展が見られたものの、証券業務を含む両グループのシナジーの発揮が期待できる分野に関する提携については対象者から前向きな回答を得られておらず、また、これまでの対象者の対応に鑑みて進展が得られるとは見 込めない状況であったことから、SBIHDらが対象者との間で本公開買付けに関する事前の協議を改めて申し入れても、前向きな協議が実現するとは見込まれなかったため、など。

金融庁長官の認可:SBIHDらは、それぞれ金融庁長官に対して、本公開買付けによる株式取得に関して、2021年8月13日付で、銀行法に基づき必要となる認可の申請を行い、それぞれ2021年9月9日付で各認可を取得。

フィナンシャルアドバイザー:シティグループ証券

リーガルアドバイザー:西村あさひ法律事務所

TOB代理人:SBI証券

 

このコラムのカテゴリ

関連する
他のコラムも読む

カテゴリからニュースを探す

月別アーカイブ