2018年12月14日

村上ファンド、次のターゲットは東芝機械

本日12月14日に村上ファンドグループの㈱オフィスサポートが東芝機械(コード6104)の大量保有報告書を提出しました。保有割合は5.32%です。内訳は㈱オフィスサポート3.35%、野村絢氏1.97%です。東芝機械の株主構成を見ておきます。

法人株主7.76%、静岡銀行2.47%、三井住友銀行2.22%、従業員持株会2.01%の合計14.46%です。村上ファンドの保有株数は1,594,500株、取得資金の総額は3,146,941千円のため、1株当たり1,974円で取得していることになります。株価推移は以下の通りです。

大量保有報告書の最近60日間の売買状況を見ると、㈱オフィスサポートについては10月11日から12月7日までの取得株を合計すると3.35%になります。野村絢氏については11月20日に市場外で1.97%取得しています。合計すると5.32%になりますので、東芝機械株の取得開始時期は10月11日ということです。

なぜ東芝機械なのでしょうか?ちなみに「東芝機械」ですが、東芝の持ち株比率は2.77%に過ぎません。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ02HNQ_S7A300C1000000/

もともと東芝が20%超を出資する持ち分法適用会社でしたが、東芝の財務立て直しのために売却し、東芝機械が自社株買いで受けたようです。2016年3月末時点では東芝が20.1%保有しており、その時点の安定株主比率は27.12%でした。時価総額は600億円を切るくらいの水準ですから、それほど高い安定株主比率ではありませんが、東芝機械は「東芝に守られている」という意識があった企業ではないかと推察します。

村上ファンドの狙いはなんでしょうか?当然、儲けることです。ではその手段は?東芝機械は何をやっている会社なのでしょうか?

https://www.toshiba-machine.co.jp/jp/product/index.html

こんなことをやっている会社のようです。村上ファンドが想定しているホワイトナイトは誰なのでしょうか???

東芝機械はまずは何をやるべきでしょうか?「様子を見ましょう」ではありません。検討すべきこと、やるべきことは一つではありませんが、大事なことは一つです。

 

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