2022年02月04日

MBO:互応化学工業、ATグループ

互応化学工業とATグループがMBOを公表しました。

互応化学工業の株主構成を見ましょう。

外部から見た安定株主比率は、その他の法人30.22%―光通信2.63%=27.59%、京都銀行4.77%、三菱UFJ銀行4.77%、京都中央信用金庫3.24%、藤村氏3.21%、従業員持株会2.72%の合計46.3%です。TOB価格は1,730円(BPSは2,251円)、TOBの下限は2,984,800株(所有割合47.44%、発行済から自己株を除いた株式数に2/3をかけた数からTOBに応募しない筆頭株主の互応産業が有する株を引いた数)です。

けっこう安定株主比率の高い会社ではありますが、簡単にいえば2/3以上の応募がないと不成立になるわけですが、上位株主に登場している光通信がどういう行動に出るのか興味深いところです。※すみませんがまだプレスの詳細をチェックしたわけではありません。もしかしたらプレスに何らかの記載があるかもしれませんので、詳細は以下をご確認ください。

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120220204580683.pdf

そして以下はATグループの株主構成です。ATグループがMBOってちょっと意外ですね。愛知トヨタですよね?

同じく外部から見た安定株主比率はその他の法人19.33%、東京海上日動6.46%、三井住友海上5.34%、あいおいニッセイ同和5.34%、社員持株会4.50%、三菱UFJ銀行3.57%、山口氏3.04%、三井住友銀行2.48%の合計50.06%です。高いですね。TOB価格は2,800円で、TOBの下限は18,395,528株(所有割合54.77%。発行済から自己株式をひいた株式数に2/3をかけて、応募しない株数をひいた数)。

気になるのはATグループのBPSです。TOB価格2,800円に対して、BPSは7,179円なんですよ。今日の終値は1,606円なのでPBRは0.22倍です。えらい安いですね。この業界はこんなもんなんでしょうか?たしかにTOB価格は2,800円と市場価格に割とプレミアムをつけているように見えますが、特に旧村上ファンドなどはどう見ますかねえ・・・。

ちなみにこっちのプレスも詳しく見ている訳ではありませんので、詳細は以下をご確認ください。

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120220204580667.pdf

 

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