2022年06月10日

IRジャパン株 4営業日ぶり上昇

以下の日経の記事ですが、この問題の本質ってこれなんでしたっけ?代表取締役とは言え、個人のインサイダー取引で会社の株価が2営業日もストップ安にならんでしょう?

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC063RF0W2A600C2000000/

9日の東京株式市場で、アイ・アールジャパンホールディングス株が4営業日ぶりに上昇した。元役員のインサイダー取引疑惑で同社のビジネスモデルが崩れかねないとして失望売りが広がり、8日まで3日連続で制限値幅の下限(ストップ安水準)まで下げていた。時価総額は4割減の473億円に落ち込んだ。

まだ実際のところどうなのかはわかりませんが、仮にインサイダー取引をしたのだとしても、いくら代表取締役とはいえ個人がやった話でしょう?会社は関係ないのですから、こんなことで2営業日も株価がストップ安になるとは思えません。

マーケットが問題視しているのは役員によるインサイダー取引ではなく、まさに週刊ダイヤモンドが指摘している以下の点ではないでしょうか?

https://diamond.jp/articles/-/304350

上場企業の“用心棒”として株主対応などを手掛けるアイ・アールジャパン(東証プライム上場)が、上場規程に反して業績予想修正を適切に開示しなかった疑いが、ダイヤモンド編集部の取材で分かった。株価維持による最高幹部のインサイダー取引疑惑も浮上している。監視当局もこうした事実を把握し、調査に着手した。(ダイヤモンド編集部副編集長 重石岳史)

もちろんIRジャパンは企業の機密性の高い情報を取り扱っていることから「この役員がやったインサイダー取引はIRジャパン株だけなのか?」とマーケットが疑念を持っている可能性もあるとは思います。ただ、どちらかと言えば業績予想の修正を適時に開示しなかったリスクを重視しているのではないでしょうか?

 

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