2022年07月04日

保身の経営者とは

今わけあって過去のコラムを見返しています。2018年03月07日に以下のコラムを書いていました。

No.284 会社は誰のものか?

ところで、国会議員が自身の選挙区にとってはマイナスだけど日本にとってはプラスのことをやった結果、落選しました。国会議員が自身の選挙区にとってはプラスだけど日本にとってはマイナスのことをやった結果、当選しました。どっちが保身の国会議員なのでしょうか?

経営者が株主にとってはマイナスだけど会社にとってはプラスのことをやった結果、総会で否認されました。経営者が株主にとってはプラスだけど会社にとってはマイナスのことをやった結果、総会で承認されました。どっちが保身の経営者なのでしょうか?

東芝の社外取締役を辞任された綿引さんを思い出しました。綿引さんはアクティビストを中心とした東芝に非公開化をさせたい株主に嫌われ、賛成率が候補者のうちもっとも低い結果となりました。でも、東芝のアクティビスト以外のステークホルダーはきっと綿引さんを支持していることでしょう。

東芝の取締役のうち、もっとも賛成率の低かった綿引さんがもっとも保身を考えていない取締役だったと私は思っています。東芝の中長期的な企業価値向上をいろんなステークホルダーの立場から考えていた方だと思います。

 

 

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