2022年07月26日

旧村上ファンドがセントラル硝子の変更報告書を提出

旧村上ファンドがセントラル硝子の変更報告書を提出しました。保有割合は26.42%から27.44%に上昇しました。

最近の保有割合の変化は以下のとおりです。

4月15日  19.28%

5月27日  25.35% ※5月20日にシルチェスターから相対で5.46%を取得(2,345,200株を2,620円/株で取得)

6月29日  26.42%

7月26日  27.44%

以前お伝えしたとおり、セントラル硝子は5月11日に50万株(発行済の12.34%)・100億円の自社株買いの実施を公表しましたが、上述のとおり旧村上ファンドはシルチェスターから相対で株式を取得しました。ようは旧村上ファンドは「この自社株買いの規模では少ない。もっとできるやろ!」と言っているということでしょうね。

おそらく旧村上ファンドはセントラル硝子株をもっと追加取得するつもりなのではないでしょうか。なんらかの対策をセントラル硝子が取らない限り、かなりの株式を抑えられてしまう可能性があります。ただ、すでに買収防衛策も廃止してしますので、セントラル硝子は「うちは買収防衛策を継続できるほどの安定株主はいない」という認識なのでしょう。

そうなってくると取れる対抗策は限られますね。自社株買いの公表後に買い増されたのは誤算だったのかもしれません。旧村上ファンドと交渉せずに自社株買いを公表したのでしょうか?交渉せずに自社株買いを公表したのだとしたら、きちんと追い出すための対抗策も同時に取らないと厳しいですよ。

詳しい分析は後日。

 

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