2022年08月16日

ジャフコが狙われた理由~半分冗談、半分まじめ~

まず、ジャフコの住所を見てみましょう。

https://www.jafco.co.jp/company/about/

東京都港区虎ノ門1-23-1虎ノ門ヒルズ森タワー24階

この住所を見てなにかピンときませんか?虎ノ門ヒルズですよ。西松建設ですね!

旧村上ファンドは西松建設への投資を経て「お!ジャフコもおるやんけ」と見つけてしまった可能性があります(笑)

もう1つ。さっき無料公開した記事でも少し触れましたが、以下です。

マネックス・アクティビスト・ファンドの投資先であるジャフコ グループ株式会社の還元方針の開示および自己株式取得について

投資先であるジャフコ グループ株式会社の還元方針の開示および自己株式取得について

ジャフコが公表した自社株買いについて、マネックス(カタリスト投資顧問)は、マネックスによる対話と後押しによるものだとおっしゃっています(そう明言してはいませんが、そう読めます)。まあ、当然こう言いますよね。これは当たり前です。

しかし一方のジャフコの豊貴社長までもが以下のようなコメントを出してしまいました。

流動性のない未上場株に長期投資をするファンドを運用し、その ファンドに40%程度の自己資金を投入してキャピタルゲインや 運用収益の最大化を追求することが、当社のビジネスモデルです。そのために、強固な財務基盤と自己資本が必要とされます。一方で、資本効率や株主価値向上の観点から、適切なバランスシート を常に模索しています。この度、松本会長との議論の積み重ねやカタリスト投資顧問のご提案が、一連の株主還元策を決断する大きなきっかけになりました。今後も建設的な対話を期待しています。

こういうことを上場会社自らが言うべきではありません。「あくまで当社の判断」というスタンスを押し通すべきだと私は思います。マネックス側から「こういうことを言ってくれ」と言われても断るべきでしたね。「あくまで当社の判断であり、貴社との対話によってそう判断したわけではないので、言えません」と。

こういうことを安易に言ってしまうから「ジャフコは交渉しやすい会社だ」「押しに弱い会社」「プレッシャーをかければ言うことを聞く会社」とみなされ、アクティビストが寄ってくるのです。

 

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