2023年01月31日

旧村上ファンドがアルプスアルパインの大量保有報告書を提出

旧村上ファンドがアルプスアルパインの大量保有報告書を提出しました。同社の時価総額は2,900億円です。旧村上ファンドのターゲットがどんどん大きくなっています。

以下、大量保有報告書に記載の最近60日間の売買状況をまとめました。11月29日からの取得状況が掲載されていますが、ここに記載されている取得株数を合計すると10,722,600株になります。大量保有報告書に記載の保有株数は11,001,200株なので合いません。ということは11月29日以前から買っていたことになりますが、11,001,200株―10,722,600株=278,600株にしかなりませんので、おそらく旧村上ファンドがアルプスアルパイン株を買い始めたのは11月に入ってからなのでしょう。今年の6月株主総会で株主提案できるのかどうかはわかりませんね。300単位・6ヶ月の継続保有要件を満たしていればできますが。

※黄色マーカは大量保有報告書の提出日です。

旧村上ファンドの保有割合は5.02%、保有株数11,001,200株、取得資金13,548,105千円なので、1株当たり1,232円で取得していることになります。

1月25日~31日の出来高も多いですから、たぶん買っているんでしょうね。

時価総額3,000億円クラスの会社もターゲットになってきました。おそらく20%くらいは買うつもりでしょうし、600億円以上突っ込む覚悟はあるんでしょう。どんな会社がターゲットになっても不思議なことではありません。

ちなみにアルプスアルパインはアルプス電気と子会社のアルパインが統合してできた会社ですが、統合時、アルパインはオアシスのターゲットになりました。そしてたしかエリオットもアルプス電気の大量保有報告書を提出していました。一度アクティビストのターゲットになると、いろんな人に狙われやすくなります。

 

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