2023年02月15日

サッポロHDが買収防衛策廃止を公表

サッポロHDが買収防衛策を廃止すると公表しました。

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230202598935.pdf

サッポロHDはかつてスティール・パートナーズに投資され、買収提案をされたことがあります。そして現在、3Dというアクティビストにも投資されています。

サッポロHDは2020年3月株主総会で買収防衛策の継続を決議しましたが、そのときの賛成率は66.52%でした。

そして以下は2021年12月末の株主構成です。

外部から見た安定株主比率はその他の法人13.63%、退給信みずほ信託銀行口3.13%、日本生命2.87%、明治安田生命2.87%、農林中央金庫2.40%、退給信みずほ銀行口2.04%、みずほ銀行1.42%の合計28.36%です。上位に出てこない金融機関もいますから、たぶん実際には30%くらいはあると思います。これに加えて、個人株主が約30%です。

サッポロさん、いけるでしょ?

たしかに今3Dがサッポロに対して以下のような要請をしている状況かもしれませんが、ここで買収防衛策を廃止してしまうと・・・。ねえ・・・。

https://www.businesswire.com/news/home/20221107005488/ja/

どうしてサッポロさんが買収防衛策を廃止したのかお考えはよくわかりませんが、もしかして3Dを刺激したくない、買収防衛策でネガティブキャンペーンを張られたくない、と思ってしまいましたか?だとしたら間違っていると私は思います。日本の買収防衛策は事前警告型ルールであって買収防衛策などではないのですから、正々堂々と継続すればよいと考えます。

 

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