2023年05月02日

旧村上ファンドがアークランドSHFの大量保有報告書を提出。狙いはアークランズ!

旧村上ファンドがアークランドサービスHD(アークランドSHD)の大量保有報告書を提出しました。保有割合は5.31%です。

「あれ?また提出したの?」と最初私はそう思いました。旧村上ファンドが大量保有報告書を提出していたのはアークランズのほうです。アークランドSHDの55.03%を保有する親会社ですね。アークランズのほうの大量保有報告書・変更報告書の提出状況は以下のとおりです。

2022年

10月4日   5.06%

10月21日   4.00%

2023年

4月6日     5.03%

4月24日   4.81%

アークランズは4月14日に以下のとおり、アークランズSHDを株式交換で完全子会社化することを公表しました。

https://www.arclands.co.jp/ja/ir/news/auto_20230413546656/pdfFile.pdf

以下のニュースで簡単にまとめられています。アークランドSHD株1株に対し、アークランズ株1.87株を割り当てるという条件です。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC148HK0U3A410C2000000/

株式交換による完全子会社化のためには、2023年5月25日開催予定のアークランズの定時株主総会及び6月22日開催 予定のアークランドSHDの臨時株主総会の決議による本株式交換契約の承認を得る必要があります。特別決議です。

以下、旧村上ファンドによるアークランドSHD株の取得状況です。完全子会社化の公表をしたのが4月14日(金)で、週明け4月17日(月)からアークランドSHD株の取得を開始しています。以下の割合を合計すると5.3%になるので、本日提出した大量保有報告書に記載の保有割合と一致します。

なお、当初私は「株式交換のジャマをしにきたな?条件を引上げさせるのだろうな」と思ったのですが、これ、違いますね。村上さんの狙いは株式交換比率を問題視して条件を上げさせることではなく、アークランズ株ですね。

アークランズSHDは株式交換の議案を6月22日の定時株主総会にかけるのですが、その基準日は4月29日(土)です。もう終わってます。これから買い増しても総会への影響力は強まりません。ではなぜ買っているのかと言えば、狙いはアークランズ株です(だと思います)。

アークランズSHD株1株に対してアークランズ株1.87株が割り当てられます。ちなみにアークランズの株主構成は以下のとおりです。

外部から見た安定株主の議決権個数ですが、その他の法人70,421個、アークランドサカモト取引先持株会20,920個、坂本勝司氏15,080個、坂本晴彦氏12,400個、アークランドサカモト従業員持株会11,790個、坂本洋司氏11,370個、第四北越銀行8,020個の合計150,001個です。総議決権405,417個なので安定株主比率は約37%です。他にも取引金融機関や坂本一族が株主にいるでしょうから、実際にはもう少し高いと思います。たぶん40%くらいじゃないかな?

これだけ安定株主比率が高いと、旧村上ファンドが買ってもアークランズにたいした影響力を持つことはできません。ただ、今回のアークランドSHDの株式交換による完全子会社でアークランズの安定株主比率はゆるみます。アークランドSHD株主に対して1.87株のアークランド株が割り当てられます。と言うことは、以下ざっと計算(算数とか株式交換とか弱いので、間違ってたらごめんなさい!)

アークランズの総議決権405,417個

今回の株式交換で交付する株式数:アークランズ株式26,768,217株(予定)

株式交換後のアークランズの総議決権:405,417個+267,682個=673,099個

上記アークランズの安定株主が所有する議決権個数は150,001個なので、株式交換後の総議決権673,099個で割ると22.29%です。ただ、アークランドSHDにもアークランズに共通する安定株主がいますので、その分(たぶん交換後で12,824個かな)を勘案すると24.19%です。上位に出てこない安定株主の分を勘案したとしても、まあ30%はないと思います。かなり安定株主比率が低くなりますね。

これだと村上さんが大量に買って影響力を持つことができそうな気がします。これ、昔村上さんが阪神電鉄を狙った時と同じですね(ちょっと違いますけどね)。あのとき、たしか阪神電鉄は阪急百貨店を株式交換で100%化しようとしており、村上さんは阪神電鉄株に加えて阪急百貨店株も取得し、交換された結果、阪神電鉄株を大量に保有したという経緯ではなかったでしょうか?

すみません、ざっと作ったので誤解や数値の間違い、記憶違いがあるかもしれませんが、なにとぞご容赦のほど。

 

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