2019年03月01日

伊藤忠、デサントとの協議打ち切り

伊藤忠が2月28日にデサントとの協議を打ち切ったと公表しました。

https://www.itochu.co.jp/ja/ir/news/2019/__icsFiles/afieldfile/2019/02/28/ITC190228_j.pdf

また定時株主総会までにデサントの企業価値が低下する可能性が高いと判断した場合は臨時株主総会の招集を請求する可能性があることにも言及しています。

第2位株主である中国企業も伊藤忠を支持しているようです。この勝負はすでに決着しました。後は伊藤忠がデサントの株価をどこまで上げられるか、ですね。あえて業績ではなく株価と書きました。

伊藤忠は2,800円で発行済株式総数の約10%をTOBでデサント株主から取得します。伊藤忠と中国企業以外の株主が全員応募したとしても、発行済株式総数の10%しか買いませんから、すべての株式を買ってもらえません。2,800円で一部買い取ってもらえたけど、伊藤忠主導の経営が進められた結果、株主が期待するほどの成果をあげられず株価が下がったら?「あーあ。伊藤忠のTOBに応募したおかげで、トータルで見たら損した」ということになります。

伊藤忠はこれからけっこうなプレッシャーを背負うことになりますね。

 

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