2026年02月12日

豊田自動織機へのTOB期間が延長されました

以下の通り、非公開化を予定している豊田自動織機ですが、公開買付者であるトヨタアセット準備会社が公開買付届出書の訂正届出書を提出し、公開買付期間を延長しました。本日が公開買付期間の最終日でしたが、3月2日まで延長されました。そしてTOB価格については「本源的価値を反映した最善の価格」として変更はありません。

その後、公開買付者は、2026年1月15日から本公開買付けを開始しておりますが、本公開買付け開始後における対象者の株主の皆様による本公開買付けへの応募状況及び今後の応募の見通し等を総合的に勘案し、対象者の株主の皆様に本公開買付けに対する応募についてさらなる判断機会を提供し、本公開買付けの成立可能性をより一層高めるため、2026年2月12日、公開買付期間を2026年3月2日まで延長し、合計31営業日とすることを決定いたしました。

なお、公開買付者が2026年2月2日に公表した「株式会社豊田自動織機(証券コード:6201)の株券等に対する公開買付けに関する方針について」に記載のとおり、公開買付者は、本公開買付価格が対象者の本源的価値を反映した最善の価格であると考えており、かつ、本公開買付価格を変更する意向を有しておりません。公開買付者は、本公開買付価格は、トヨタ不動産が2025年6月3日に公表した「株式会社豊田自動織機(証券コード:6201)の株券等に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ」に記載の買付価格16,300円を基に、同日以降の対象者を取り巻く事業環境の変化や対象者が保有する上場株式の株価上昇などを勘案した上で、対象者及び本特別委員会との間における複数回に亘る真摯かつ十分な協議を重ねて決定した価格であり、対象者の本源的価値を反映した価格であると考えております。

私はそもそも当初設定していた16,300円すら買える必要がないと思っていますし、さらにそもそも豊田自動織機が非公開化する必要などさらさらないと考えています。

しかし大切なことは、今回のTOB期間の延長で何が起きるか?ということです。簡単です。「アクティビストのエリオットが勢いづく」ということです。これからさらにいろいろと豊田自動織機、ひいてはトヨタグループにいろいろと仕掛けてくるでしょう。そういったことを考えると「TOB期間は延長する。しかし価格は変えない」という対応でよかったのかどうか、トヨタグループは再考したほうがよいと私は思います。

ちなみに私は価格を変えたほうがよいなどとは思っていません。さきほど書いた通り、非公開化の必要などないと思っていますし、やるにしても16,300円でよかったとすら思っていますので。

正々堂々とTOB価格は変えないと主張するのもよいのですが、豊田自動織機の株主構成・安定株主比率であってもTOBに応募が集まらず成立しないという弱点をエリオットが把握したということです。みんなが「ははーん。成立しないんだな」と見たということです。

こいういった状況で「「TOB期間は延長する。しかし本源的価値を反映した最善の価格でありTOB価格は変えない」と言ったとしても、そうは伝わらず、エリオットや他の株主は「本源的価値を反映した最善の価格でありTOB価格は変えないんだ。でもTOB期間は延長するんだね」と捉えたかもしれません。

トヨタグループさん、こういう戦い方で勝てますか?

No.2251 (特別コラム)トヨタグループは少しだけ苦しい立場に追い込まれているように見えるので、ぜひこのコラムをご覧いただきたい

 

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