2019年07月23日
吉本興業に学ぶこと
社長は芸人ファーストではなく、会社ファーストでなくてはなりません。芸人は会社の重要なステークホルダーではあるものの、会社は芸人だけで構成されている訳ではありません。
吉本興業は、芸人、マネージャーを始めとした従業員、株主、テレビ局、視聴者、観客などなどによって構成されています。もちろん、芸人の利益が不当に搾取されている状態だったのであれば是正する必要はあります。しかし、芸人ファーストはやりすぎでしょ?
今回の吉本興業の社長会見ですが、軸がブレブレだったためあのような内容になってしまったのではないかと思います。会社は誰のものか?を普段から真剣に考えている社長だったら、あのような会見にはならなかったでしょう。社長は芸人のためだけを考えて経営している訳ではありません。
これ、アクティビスト・ファンドのターゲットになった会社にも言えることです。いくらアクティビスト・ファンドが過激な主張をしてこようが、会社は誰のものか?を常日頃から真剣に考えている社長であれば、毅然とした態度を取れるはずです。そういうことを考えてこなかった社長は、アクティビスト・ファンドに攻撃されるとアタフタしてしまいます。
吉本興業の一連の対応、会見については非常に参考になるので、いずれコラムでまとめます。私なりの想定QAも!
ところで、余談ですが、社長会見の前に行われた吉本興業の法務本部長の説明がすべてを言い尽くしていたように思うのですがねえ・・・。