2020年01月10日

HOYAvs東芝・ニューフレア~今ボールを持っているのは?~

HOYAでしょうね。とりあえず東芝は正式に以下の通りコメントしています。

http://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/news/20191220_1.pdf

ニューフレアテクノロジーは東芝グループの中核企業で重要な役割を担っており、大きな成長を見込まれる新規事業も有していることなどから重要性は高く、HOYAのTOBには応じないとしています。

東芝グループにとって重要だから応じない、としていますが、TOB価格については正式なコメントでは触れていません。ただ、ロイターの記事に「車谷会長はHOYAの示した価格について「我々の株を売るような値段では全然ない」と指摘し、機関決定したわけではないとしながら「(東芝グループとして)売ることはあり得ない」と明言した。」とあります。

ま、HOYAとしては東芝から「ニューフレアテクノロジーはHOYAには売らない」と正式に言われ、マスコミ経由ではあるものの「提示したTOB価格は東芝が応じる値段では全然にない」と言われていますから、なんらかの対応をしなくてはならないのは現在HOYAでしょうね。そしてHOYAの対応がいつ公表されるかが今後のポイントでしょう。

HOYAがやるとしたら、価格の引き上げが最も効果的でしょうね。ただ、いくらまで引き上げることができるのか、それが東芝が応じる値段なのか、もしくは東芝が応じないにしても東芝の株主が東芝経営陣に「ニューフレアテクノロジーをHOYAに売れ」と圧力をかけられるレベルの値段なのか、でしょうか?

東芝のニューフレアテクノロジーに対するTOB期限は1月16日(木)です。来週月曜は祝日ですから、残された時間は少ないですね。

 

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