2020年01月17日

政策保有株、不穏な期末 売却加速に警戒感

日経電子版に政策保有株、不穏な期末 売却加速に警戒感という記事がありました。記事自体は非常に興味深い内容です。

ISSや機関投資家は日本企業の持ち合いに反対します。しかし、反対されるからと言って本当に持ち合いをやめてよいのかどうか私は疑問なのです。

日本の経営者は何のために持ち合いをしてきたのでしょうか?株価のため?株主のため?違いますね。

会社のためです。一部の強欲な株主が自分たちの利益のためだけに、他のステークホルダーの利益を犠牲にするような行為を阻止するためにしょうがなく持ち合いをやっています。だから日本企業で、持ち合いによって過半数の安定株主を確保している企業は少なく、ほとんどが必要最低限の持ち合いしかやっていないと思われます。保身で持ち合いをやっているのなら、過半数の安定株主を持ち合いで確保するでしょ?それをやらないということは、会社のために最低限の持ち合いしかやっていないということです。

日本の経営者は武士道に基づいた経営をやっています。武士道とは「文武両道の鍛錬を欠かさず、自分の命を以って徹底責任をとる」だそうです(ウィキペディアより)。日本の経営者は私利私欲などのために持ち合いをしていません。従業員、取引先、地域社会、国家、善良な株主のために持ち合いをしています。

ISSや機関投資家の持ち合い解消の流れにどう対抗すればよいでしょうか?答えは簡単です。徹底的に持ち合いを維持・強化することです。そしてそのうえで業績、株価を向上させることです。これをやれば誰も文句は言えません。

余談ですが、武士道も騎士道も知らなかったのがゴーンさんではないかと私は思います。

 

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