2022年02月17日

象印マホービンの買収防衛策が可決、株主提案が否決

以下、朝日新聞の記事です。象印マホービンの買収防衛策導入議案が可決、株主提案が否決です。

https://news.livedoor.com/article/detail/21691701/

象印マホービンの株主構成を考えれば、想定内の結果です。

https://ib-consulting.jp/column/3994/

記事には、

買収防衛策は象印が先月11日に、株主総会終結時までを有効期間として導入した。ここ数年で株を買い増してきたギャランツ側の動きが念頭にあるとみられる。ギャランツ側は、防衛策の導入で株価が低下するリスクを指摘した上で、「経営改善の自己規律が緩む。過剰な防衛行為だ」などと反発していた。

とあります。平時型買収防衛策の導入で経営改善の自己規律が緩むことなどありません。だって平時型買収防衛策って買収防衛策でもなんでもなくて、単に買収提案をする際には提案内容を詳細に検討するための情報と時間をくださいって言っているだけのルールですから。過剰な防衛行為など平時型買収防衛策ではできませんよ。この株主、ちゃんとプレス読んだんかいな・・・。

ちなみに象印マホービンが買収防衛策導入を公表した日(2022年1月11日)の株価は1,364円で、翌1月12日の株価は1,430円でした。買収防衛策の導入が株価になんら悪影響を与えていません。ちなみに本日2月17日の終値は1,435円です。株価、低下してないよ。

こう書くと「買収防衛策がなかったら、もっと上がってたはずだー!」と絶対に反論できないパワーワードをぶちかましてきそうですが、、、まあ、買収防衛策が株価に与える影響はたぶんないです。仮にあったとしても、時間がたてば投資家はその会社が買収防衛策を導入していることなど忘れて、目先の決算を踏まえて投資するでしょう。

なにはともあれ、可決、おめでとうございます。平時型買収防衛策は買収防衛策ではありませんので、象印さんには末永く継続していただきたいと思っております。

 

 

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