2019年01月10日

エリオットがアルプスアルパインの変更報告書を提出

エリオットがアルプスアルパインの変更報告書を提出しました。保有割合は11.20%から12.29%に上昇しました。と言ってもエリオットが株式を買い増した訳ではなく、アルプス電気とアルパインの株式交換により2019年1月1日付で株式が割り当てられたためです。エリオットの平均取得単価は、保有株数26,939,699株、取得資金の総額64,782,751千円のため、2,405円です。アルプスアルパインの株価を見てみましょう。

2,105円なので、エリオットの平均取得単価を大きく下回っていますね。さてエリオットはどうするのでしょうか?私、このままでは終わらないと思います。エリオットは株主還元の強化などを強く求めてくるでしょう。アルプスアルパインの安定株主比率は低く、外国人株主比率が高いのです。

エリオットは強気の交渉をしてくると思います。なぜならアルプス電気は一度、エリオットに折れているからです(正確には、折れたように見える、ということです)。アルプス電気は2018年11月26日に「持株会社体制における株主還元基本方針を含む経営方針に関するお知らせ」を公表しました。

https://www.alps.com/pdf/ir/disclosure/20181126_info.pdf

2019年1月から6月28日までに総額400億円の自社株買いをすることを公表しました。エリオットはアルプス電気に株主還元を強化することを約束させることで、経営統合議案に賛成したのでしょうか?だとすると、一度交渉で折れたのですから、また何かしらの還元を要求されるかもしれません。何なら、今年の株主総会で株主提案してくるかもしれません。

 

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