セブン&アイがカナダの大手コンビニから買収提案!!!
以下、日経の報道です。セブン&アイが受け入れるのか?敵対的買収=同意なき買収に発展するのか?
セブン&アイに買収提案 カナダのコンビニ大手
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC16AWC0W4A810C2000000/?n_cid=BMTR3P001_202408191323
セブン&アイ・ホールディングス(HD)がカナダのコンビニエンスストア大手、アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けたことが19日、わかった。セブン&アイは社外取締役で構成する独立委員会を立ち上げており、評価額など提案内容の精査を始めた。その答申を踏まえ、受け入れるかを検討する。
提案を知る複数の関係者が明らかにした。提案は法的拘束力のないものだという。出資比率や株式の取得方法などの詳細は明らかになっていない。セブン&アイの時価総額は16日時点で約4兆6000億円。完全買収するには少なくとも5兆円以上が必要となる。実現すれば、海外企業による日本企業買収としては最大級となる見通し。
現時点でいくらで買おうとしているのかはわかりませんが、とうとう海外の会社から日本の超巨大企業が敵対的買収のターゲットになる時代になってしまいました。冒頭で「敵対的買収に発展するのか」と書きましたが、現時点でセブンの取締役会の同意がない状態での買収提案ですから、同意なき買収だし、敵対的買収です。すごい時代になったなあ・・・。
セブンに対して敵対的買収を仕掛けたらどうなると思いますか?成功するでしょうか?おそらくだいたいの有識者は「成功するんじゃないか?」とおっしゃるのではないでしょうか?
逆張りするつもりではないのですが、セブンがイヤなら守ることはできます。外国人株主比率が高かろうが、安定株主比率が低かろうが、イヤなもんはイヤだと思うのなら、買収提案を断ることは可能でしょう。そういう方法はあります。もちろん経営者の覚悟が必要ですが。
カナダのトロント証券取引所に上場しており、時価総額は約800億カナダドル(約8兆6000億円)とセブン&アイを上回る。アリマンタシォンは20年にもセブン&アイに買収を打診している。
2020年にも買収提案をしていたそうです。水面下で提案されて水面下で断ったのかな?ということは賛同がないと敵対的となり高くつくから敵対的買収まではしないと考えることができる一方、「2020年とは時代が違う」として敵対的買収に踏み切る可能性もあります。つまり経済産業省の「企業買収における行動指針」が制定された影響です。真摯な買収提案には真摯に対応せよ、と。
さてみなさん。セブン&アイが敵対的に買収されるかもしれない時代になりました。これ、もし成功したら買収者側のアドバイザーっていくらの報酬がもらえるんですかね?莫大な金額でしょうね。
みなさん、平時からちゃんと対応策を考えておかないと、こういうことになってしまいますよ。これで時価総額が3兆円以上あるイオンがどうして買収防衛策=買収への対応方針の継続にこだわっているかわかったのではないでしょうか?時価総額が大きくても起きるんですよ。というか、敵対的買収って高くつくから、やるんだったら規模の大きい先を狙うんです。アドバイザリーフィーや買収価格などとの兼ね合いで、小さい先だと割に合いませんから。
・うちが敵対的買収のターゲットになんてならない
・アクティビストも寄ってこない
・寄ってきた時に考えよう
・敵対的買収を仕掛けられたときに対応しよう
私が顧問契約先に昨今の敵対的買収の状況などをご説明した際、その会社の社外取締役の方がこうおっしゃいました。
「なるほど。仕掛けられたらおしまい、と考えておいたほうがよいってことだな?」
いざとなったら優秀なアドバイザーが助けてくれる、スキャンダル合戦を仕掛ければ勝てる、有事型買収防衛策とやらを発動すればよい・・・勝てるかもしれませんが、負けたら終わりです。今までなぜ日本で敵対的買収が成功しにくかったかご存じですか?
日本の会社がごねたからじゃないんですよ。買収者に本気度や根性、気合が足りなかったのです。「絶対に買収してやる」という強い気持ちを持つ買収者が少なかったのです。これから先、本気の買収者がドンドン登場しますよ。買収者は負けてもまた挑めばよいのです。何度も何度も成功するまで仕掛けてくるでしょう。でも守る側は「1敗でもしたらそこでおしまい」なのです。
だから私は「有事になったらどう対応しようか?ではなく、有事にしないための対策をやりましょう」と言っているのです。
セブンがこのような事態になってしまうのは10年以上前からわかっていたことなのです。さてセブンはどうなるか?守りたいなら何を守りたいかを明確にし、そして経営者が覚悟を持つことです。
